デザイナー、カメラマン、座長、女優、作演の5人で車を押したり
引いたり砂をかいたりした。見事脱出した時には夜が明けていた。
防波堤に立ったらそこは砂浜ではなくテトラポットの海だった。
第六位
「またまた執筆が遅れる」
これはなんざましょ。「死ンデ、イル。」の台本のことであるが、
初日二週間前にはあがっているとはいえ、「今回こそは稽古初日に
はあげる」という目標をまた達成出来なかった。取材は九月には終
わっていたのに、他の仕事が押してしまってスタートが遅れた。よ
くない。やはり遅れたことはどこかで歪むものだ。後手にまわると
よくない。ちくしょう。今度こそは。今度こそは。
第五位
「モダン論、冬から滞る」
これはなんざましょ。十一月から止まってしまった。「第六位」の
せいでそれどころではなくなってしまった。自分に負けた。モダン
論を書き始めて時間の経つ早さを痛感することになった。え?この
前あげたのにもう?もう一ヶ月?そのスピードの早さを疑ったもの
特別編「僕的モダン十大ニュース」蓬莱竜太