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振り返ってみると、客演の方々がいなければどうにもならなかったなと心底思う。彼ら彼女らの才能に触れられたことが劇団の財産。僕の財産である。まだまだいるんだろうなあ、まだまだ、次から次へと。触発され、僕自身の力に変えたい。劇団は今後どうなっていくかはわからないが、ゆっくり考え、話し合いたいと思う。
これからも色んな出会いを、そのことで新しくなる自分を楽しみにしている。
本当にありがとうございました。

蓬莱竜太

モダンを辞めてもいいと思った。
三本終わったらモダンは無くなるかもと思った。
劇団における立場だったり、拘束だったり色々あるよね。すごいやりがいがあることだけど、正直三連続は持たないと思ってた。だから、これでやりきって燃え尽きて、真っ白になって廃人のようになって、次のことなんか考えられなくなると思ってた。だから、非常に怖かった。でも、やるなら三本でしょ。三本やらないと意味がないと俺にとっては意味がないと思ってた。初演が全て好評だっただけに、あれを超すなんてことは本当に大変なことだろうと、、、ただ蓋を開けてみるとすげー楽しかったってことしかないのが実情ですな。再演てなんだ?俺の中身が変わったから同じ芝居には当然ならない。でもそこに嘘をついて初演と同じことをやっても、楽しめない。だって違うんだもん。いや、今やっててこの作品を楽しいと思う表現をしたい。そう思った。あのね、それは内面て言うよりも、外がわの話なのかもしれない、このポイントでこうエッジを効かせた方が面白くなるだろうとか、よりここはひいてっていたらいいだろうとかそう言う部分と言うか、強弱と言うものを前回と比べて絞っていったきがする。何よりも、まず相手役に集中すると言うこと。自分が何を表現すると言うよりも、過度に自分で説明する必要はないと言う感覚で行けば自ずと物語は見えてくるんじゃないかと。演技であって、演技でない。自分で頑張ってやってますっていう演技をするより、流れに乗って、集中して、だから演技という捉えかたが初演の時と今回はそもそも違かったのかもしれない。うーん。自分でいいんだ。って自分でいいんだって思うようになった部分がちょっとあって、自分がなんか自分を受け入れてあげようというか。自分をよく見せようとか、このシーンはこう見せようとかそういうものが結構今まで邪魔をしてたのかもしれないし、邪魔してた。うん。

本当は死ンデ、イル。もダブルキャストじゃなくて俺が全部やりたかった。本音はね。小椋さんがもう一度リベンジしたいっていった時、来たか。と思った。全部やりたいって気持ちでオーディションにのぞんだけど、小椋さんがもう一度リベンジしたいって言ったように、俺は俺で全部やらしてくれよっていう提案を言うことを言えなかったことは後悔だ。と言うか、結果はどうであれ、興行的にどうであれ、その一言を言えなかったのはやっぱり俺の弱さだ。そこが推しの弱さ、詰めの甘さ。そこが結局気持ちの上で負けていたのかもしれない。でも、なんかそう言う時に自分の意見を言うべきなんだなぁとはっきり伝えるべきなんだなと。すごく勉強になったよね。学ぶ部分はすごいあったし。小椋さんありがとう。

モダンは辞めない。自分にとって、楽しい表現をできる場所であるから。座長と蓬莱にモダンの劇団員にしてくれと言ったあの日から、俺はモダンの一番のファンだから。自分が楽しいと思っている以上は損得勘定だけではなく、自分が一番役者として、かけれる場所である以上はモダンを辞めない。辞めないと言うよりは、続ける意志はある。続けたい。同時に、自分の人生、役者人生も考えていきたい。俺が豊かにならないと。今まで誰かに合わせて、気を使っていやー、やっぱりそう言うところの弱さ。この現実は自分が作り出していたんだなって、だからこれから意識を変えたい。俳優としてモダンに参加する意識。劇団員としてじゃなくて。俳優として自分で選ぶ。自分で向かう。俳優があって、劇団員だったんだみたいな意識。そう言う意味で、別れ。劇団員の俺離別。そしてさらば無名俳優F。

にしても、やっぱりモダンだからこの公演が成立したと思うし。みんなでもう一回。劇団員6人で。もし次あるなら、6人でやってみたい。今回、みんなが揃ってない公演でもあったから、次は6人でやりたいっす。それが本音です。それぐらいおもしれーいい仲間だなぁって今回思ったし、それが今思うことです。

最後に、第一弾、第二弾、第三弾の関わってくださった全てのスタッフさん!役者さん!東京芸術劇場とスタッフの皆様!関係者様!雑司が谷のお寿司屋さんの大将!本番前に毎日祈りを捧げた羽黒神社さん!家族に!俺の愛車に!多くの多くのモダンの仲間に!
何よりご来場いただいたお客様に感謝。愛。希望。

古山憲太郎

津村です。
モダンスイマーズ句読点三部作公演にご来場の皆さま、関わって下さった皆さま、応援して下さった皆さま、本当にありがとうございました?
ありがたい事に三部作いずれも公演後半には連日満席状態で、特に三部作の最後を飾った「死ンデ、イル。」千秋楽では、カーテンコールでのお客様からの鳴り止まない拍手を舞台上から目の当たりにし、この三部作を無事に完遂出来た事を実感致しました。
劇団に入って十数年、舞台上で初めて味わった感覚、至福の瞬間でした。
今回の三部作公演を振り返り糧として劇団の今後に向けて動き出していきたいと思っております。
次の一歩を、よりチャレンジの一歩、攻めの一歩にしたいと思っています。
まだ何も具体的にはなっていませんが、モダンスイマーズの次の一歩に期待して頂きたいです。
これからメンバー各々が劇団を一旦離れて個人の活動に入ります。
僕自身も来月に在京道産子演劇人で結成したユニット道産子男闘呼倶楽部の水谷龍二さん新作による公演を控えております。
次のモダンスイマーズ公演までのメンバー個々の活動にも是非ご期待下さい!
今後も劇団モダンスイマーズをどうぞ宜しくお願いします?

津村知与支

句読点三部作ご来場ありがとうございました。
稽古場と劇場に通う幸せな日々が終わり、只今演劇ロス。
何だか充足感もない。納得していない。もっとやれる事があったのではないか。やれたのではないか。足りてない。
しかしながら、お客様の有難いご感想。共演者の皆様の力強いサポート。
改めて、演じる事の楽しさ、喜びを沢山感じた公演でした。感謝。
次に向かおう。

ああ、芝居したい。演劇は楽しい。
ありがとうございました。

小椋毅

暑い日が続きます。三部作第一弾の稽古が始まったのは寒い時期で終わる頃は夏かぁと思っていたらあっという間に夏が来ました。
観に来てくれた皆様、関わってくれた皆様、気にかけてくれた皆様、本当にありがとうございました。皆様のおかげで無事終えることができました。
三部作が始まる頃、座長が『三部作、役者としても裏方としても全部できないと劇団は続けれない』と言っていた言葉を胸に頑張りました。劇団とはと言う事もたくさん考えました。個人的に苦しいことが多かったけど、モダンの舞台にやっと少し自分らしく関われました。私自身、役者としても人としてももっと成長しよう。と心から思いました。
一、二作目は初めての再演という体験でしたがこんなにも感じることが変わるのか!という面白さ、三部作目の『死ンデ、イル。』は初めて出演せず、モダンスイマーズを観ました。凄くいい経験になり、客演のみなさんに役者としても人としてもいい刺激をもらい、モダンのみんなを舞台上で観て素敵で、蓬莱さんの演出、作品の力強さ、物凄くかっこよかった。鳥肌が立っている自分がいました。
この三部作を終えて、モダンスイマーズがどう進んでいくかはまだ分かりません。蓬莱さんが書けないとなれば終わりです。
モダンはモダンでしかないし、どんな形であれ、わたしは無くなって欲しくないです。わたしが入った意味は、おじちゃんたちが崩れそうになった時、喧嘩しちゃったりした時(笑)、少しでも支えれたら、と思いました。
次がいつになるかまだ分かりませんが、モダンスイマーズ忘れないでください。みなさんモダンスイマーズ、また、観に来てください。お待ちしています。
本当にありがとうございました。

生越千晴

三部作再演を終えて
当初は三部作再演を終えてすぐに新作発表と考えていた。
しかし現実はそう甘くなかった。いくら再演と言えども三作連続はかなりのプレッシャーだった。
なんといっても動員だ。
お客様が入らなかったら興行、公演として失敗となり劇団としても立ち上がれない程のダメージになる。
「死ンデ、イル」に限ってはほぼ新作同様。

新作はさておき、兎に角この三本に劇団が集中して総力戦で当たることにした。

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この三本はどこかしら「死」に絡んだ話だ。
自分も44歳になり人生の折り返しをとうにすぎている。
そして妻、息子も持ち親として子の生を見つめている。
身近で起きている凄惨な虐待、殺人。天災による不幸な死。
いつ己の身に降りかかってくるか知れない不幸。
そんな世の中で生きてる。
そしてそんな時代に芝居をやらせて貰ってる。
生きていられる。それこそが一番の幸せなんだと実感してる。

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間も無くモダンも20周年になる。
赤坂レッドシアターでやった10周年公演「血縁」から10年。まさかの10年。
いつもいつも思うのだが、客演さんには本当に感謝してる。
「出会い」
皆んな素敵なのだ!そして心からこの劇団を作品を愛してくれる。
そして触発され、驚き、頑張れる。
こと「死ンデ、イル」では高校生役2人には脱帽だった。

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観劇いただいた皆様には感謝しかありません。
貴重な時間、お金をさいて頂きありがとうございます。
皆様のエール、しかと受け止めました。

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気持ちと文章が纏まりませんので思った、思っている事を書かせて頂きました。
近々劇団会議を開いて次の一歩をみんなで話し合い、踏み出したいと思ってます。

「ありがとうございました」

西條義将

■ 2016年モダンスイマーズ本公演「嗚呼いま、だから愛」SPECIALコンテンツ

■ 2015年モダンスイマーズ本公演「悲しみよ、消えないでくれ」SPECIALコンテンツ

新劇団員

脚本2014蓬莱竜太

生越SPインタビュー

SPECIAL それぞれのモダン論

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